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2022.3.10

レビュー

#4『近年のLPGA飛距離』

Takeru Suzuki

飛距離はプロとアマどちらにしても関心の高いテーマであり、自身のプレーだけでなくゴルフを観戦する側にとっても興味や魅力を感じる部分でもあります。
過去をみても飛距離がある選手は常に人気が高いといえます。
今回は、近年特にツアー自体が盛り上りをみせている日本のLPGAツアーにおける飛距離の動向についての調査結果を報告します

ドライビングディスタンスとは?

当然ですがティーショットの平均飛距離を表しています。
しかしながら、どのホールで何回計測が行われるのか?などの情報は意外と知られていません。
LPGAの公式サイトには以下のように説明されています。
「ラウンドごとに2ホールで計測するが、風による影響が出ないように、反対方向に向かう2ホールで計測する。打球がフェアウェイに残るか否かに関わらず、止まったところまでの距離が測られる。規定ラウンド数を満たしている選手のみ対象とする。」(文献1)

2017~2021年までのドライビングディスタンスに変化はない

過去の記録が残っている範囲で調査した結果、2017~2021年までのドライビングディスタンスを調査することができました。
20-21年シーズンは、コロナ禍の影響で1シーズンとなっているため2017年から20-21年までの4シーズンの動向を調査しました(表1、図1、文献1)。
その結果、過去4シーズンでは意外なことに大きな変化はないという現状でした。
ツアーの平均(Ave)では、約235ヤードを推移しています。最高(Max)の平均飛距離を記録した選手は、約260ヤードでした。
同様に、最低(Min)の飛距離の場合も4シーズンで大きな変化はなく約220ヤードあたりとなっています。
近年では道具の進化またはLPGAツアーのレベル向上がいわれる風潮にありますが、ドライビングディスタンスの結果だけをみた場合では、際立った変化はデータとして表れていませんでした。

調査結果の意味

本来このような調査結果をどのように理解し実践活用するのかは読み手に委ねられています。
この結果から著者とは違う見方や見解に至っても全く問題はありません。
個人の立場により調査結果の意味合いは大きく変わります。
ここでは、著者のプロやアマを教える立場としての見解を2つご紹介しておきます。

(1)LPGAツアープロを目指す場合、ドライビングディスタンスは約235ヤード以上を目標とする。既に235ヤード以上の飛距離を持つ選手はよりスコアに直結する練習を増やす必要がある。

(2)平均ドライビングディスタンス235ヤードのLPGA選手達は、コース全長約6500ヤードのコースを72ストローク以下でラウンドすることもある。飛距離のある男性アマは正確性やショートゲームを練習する必要がある。

 

表1 ドライビングディスタンスの平均距離と最高および最低(ヤード)


図1 グラフにしたドライビングディスタンスの平均距離と最高および最低(ヤード)

■参考文献

日本女子プロゴルフ協会  公式HP内ドライビングディスタンス2017~20-21年
https://www.lpga.or.jp/stats/2020-21/lpga/distance